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子どもの幸せのために、親ができることってなんだろう?
我が子には、たくさんの経験をして、幸せに生きてほしい
育児を初めて6日目
小さな体で80mlのミルクを飲む息子の姿に、成長の喜びと、今だけのかわいさが過ぎていくのがさみしい….
なんて感じています。
子どもの幸せを願うからこそ、つい「これもさせたい」「あれもできるように」と期待が膨らみますよね。
でも、親の期待は子どもにとって、原動力にも、プレッシャーにもなり得ます。
英語をさせる、ピアノをさせる、礼儀作法やポケモンバトルの英才教育を施すなど、やらせることは簡単です。
だからこそ僕たち夫婦は、「努力や経験で能力は伸びる」という“こころの在り方(マインドセット)”を大切にするようになりました。
今回は、わが家で実践している“しなやかな心を育てる”ためのディスカッションを紹介します
あなたは、お子さんのためにどんなことをしていますか?
ぜひ、当ブログやInstagramのコメントまたはDMで教えてください。
英才教育よりも大切にしたい、心の土台のつくり方

勉強も英語もピアノも、英才教育も大切ですが、その前に僕が築きたいのが“心の土台”。
子どもはまだ「失敗」や他人との「比較」を経験していません。
(他人と比べる必要なんてないのだけれど。)
子どもが自ら伸びていけるかどうかは、“ある考え方”にかかっているんです。
それが「しなやかなマインドセット」と「硬直マインドセット」。
しなやかマインドセットと硬直マインドセット
この子の未来を決めるのは、“才能”じゃなかった。
スタンフォード大学の心理学者、キャロル・ドゥエック博士は
“たった一つの考え方”が、子どもの人生を大きく左右すると説きました。
それが「マインドセット」と呼ばれる“心のクセ”です。
■しなやかマインドセット(成長型)
→「能力は努力で伸びる」と信じる考え方。
・失敗=成長のチャンス
・努力=成功に必要なプロセス
・アドバイス=ありがたい学び
・困難=ワクワクする挑戦
■硬直マインドセット(固定型)
→「能力は生まれつき決まっている」と思い込む考え方。
・失敗=恥、避けたいもの
・努力=ムダ、才能がない証
・アドバイス=否定されたように感じる
・困難=避けたいもの、逃げたくなる
「どうせ頭がいい子には敵わない」
「うちは運動神経がないからムリ」
そんな思い込みこそが、成長を止めてしまう壁になります。
そしてこの“マインドセット”、実は…
マインドセットが子供に及ぼす影響
マインドセットの違いは、子どもの“将来の自己肯定感”や“学びへの姿勢”に影響します。
硬直マインドセットを持つ子は、「できなかった=自分はダメ」と思い込み、失敗を避けるようになります。
たとえテストで100点を取るような優秀な子でも、「間違えるのが怖い」と感じた瞬間から、挑戦しなくなってしまうのです。
才能よりも、“失敗をどう受け止めるか”のほうが、成長を左右します。
例えば
Aちゃんは「うまくいかなかったけど、もう一度やってみよう」と前を向く(成長マインド)
一方でBくんは「〇〇ちゃんの方が上手だから」と手を止めてしまう(硬直マインド)
このように、「どんな才能があるか」だけでなく、「どんなマインドで生きるか」が、人生に大きく影響するんです。

今日からできる我が子のマインド作り

実は「結果だけを見て叱ること」や「他の子と比べること」は、子育てにおいて大きな落とし穴になるんです。
しなやかなマインドセットを育てるために大切なのは、
結果そのものをほめるのではなく、そこに至るまでの努力や工夫、考え方に注目してあげることです。
ドゥエック博士の著書では、
「才能や能力をほめられた子よりも、努力をほめられた子のほうが、難しい課題に前向きに取り組み、結果も伸びた」
という、研究結果が紹介されています。
✕:結果をほめる。→「すごい!100点取って偉いね!」
○:プロセスをほめる→「コツコツ頑張って偉かったね!」「どんな工夫をしたの?」
マインドセットをしなやかにする、家族ディスカッション
「子どものマインドセットをしなやかに育てたい」
そう思っても、何から始めればいいのか迷いますよね。
そこで今回は、キャロル・ドゥエック博士の研究をベースに、
我が家で実践している“家族ディスカッション”の方法をご紹介します。
夕食後などに1日15~30分程度でできる、シンプルで効果的な習慣ので
「うちの子も、しなやかなマインドセットを持ってほしい」と思う方は、ぜひ今日からやってみてください。
我が息子はまだ生後13日ですが
しなやかな考え方を持って、多くの挑戦をして、自ら成長する子に育ってほしい。
と、考え、今から“しなやかな心”を育てる土台づくりを始めています。
■手順
①夕食や寝る前など、リラックスした時間に親子(または夫婦)で以下の質問をします。
・今日はどんなことを学んだ?どんな気付きを得た?
・何か勉強になるような失敗をした?
・今日はどんなことを頑張った?
・昨日までできなかったけど、今日はできるようになったことは何?
②答えに対しては、否定せず相槌をうち、努力や工夫の過程を丁寧にほめ合います。
ポイントは、「結果」よりも「プロセス」にフォーカスすること。
慣れないうちは今日の話でなく、「昔あったこんな経験」でもOKです。
このディスカッションを続けることで、子どもは「失敗しても大丈夫」「挑戦するって楽しい」と感じるようになっていきます。
まだ赤ちゃんなので、一朝一夕で成果が見られるわけではありませんが、
これを5年10年と続けることで、
しなやかなマインドセットの根がゆっくりと育っていきます。

頑張りすぎる子:子供が成果に執着する理由
頑張りすぎる子でも、実は“硬直マインドセット”に苦しんでいることがよくあります。
ドゥエック博士も指摘しているように、頑張りすぎる子ほど「成果=自分の価値」と思い込んでしまいがちです。
深夜まで勉強し、習い事に全力投球。
一見すばらしく見えますが、「親に認められたい」「失敗は許されない」というプレッシャーから動いている子も多いのです。
問題は、結果が出なくなったとき。
たった一度の失敗で、「自分はダメだ」と思い込み、挑戦する心そのものが折れてしまいます。
親の期待は、知らぬ間に子どもをに追い込んでしまうこともあります。
親に受け入れてもらいたいがゆえに良い結果を出すことに執着しているのであれば、それは硬直マインドセットです。
だからこそ、僕は
“挑戦する過程”や“失敗から得た気づき”が大切だということを、親が子供たちに伝えていくことが大切だと思っています。

家族ディスカッションをはじめて変わったこと
家族のコミュニケーションの時間に
我が家ではこの家族ディスカッションを、夜の授乳タイムに取り入れています。
一緒に暮らし始めて3年ほどですが、些細なことでぶつかることも多くありました。
しかし、家族ディスカッションを始めてから
毎日短い時間でも「話す・聞く」を重ねるうちに、自然と会話が増え、相手の気持ちに気づけるようになったんです。
また、ディスカッションがきっかけで、夫婦のすれ違いが減り、小さな声かけや思いやりが戻ってきました。
育児中こそ、夫婦で“心を合わせる時間”が大切だと感じています。
子供だけじゃない、親のマインドもしなやかに
家族ディスカッションは子供のマインドセットをしなやかにすること。
でも、実はそれだけではありません。
マインドセットは何歳からでも変えられます。
努力やプロセスに目を向け、失敗から何を学んだかを言語化して口に出していく習慣は、子供だけでなく親のマインドセットもしなやかにしていきます。
「子どものために」と始めたディスカッションが、
いつの間にか、親も“しなやかな心のクセ”を育てていく。
年齢に関係なく、家族みんなが一緒に成長していける。
それこそが、この習慣のいちばんの価値だと、僕は感じています。

終わりに

成績が良いから幸せとは限らない。
成長し続ける心こそ、人生を豊かにしてくれると信じています。
頑張ったのにうまくいかない。
そんな日があるのが人生だと思うんです。
でも、挑戦して、転んで、そこから何かをつかんだ子は、きっと強い。
僕ら親ができるのは、「失敗しても大丈夫」って、毎日そっと伝えていくことなんじゃないかなと思います。
他の記事やInstagramでも、しなやかに生きるための子育てのヒントを発信しています。
気になった方は、ぜひのぞいてみてくださいね。
